マイクロエース 試作品ニュース
日本の車両史に残る軽量高性能電車、5000系アオガエルの一族がNゲージで登場! マイクロエース私鉄電車シリーズの更なる充実を担うA0094:上田交通5000系およびA0096:松本電気鉄道5000形の塗装済み試作ボディをご紹介します! 当ページの画像はすべて試作品です。最終的な製品とは異なりますので、予めご了承願います。 また、本サイトをご覧の環境(モニターや端末など)により、実際の試作品とは異なる色調で見える場合がございます。併せてご了承ください。
長野県には電化された中小私鉄が点在しています。昭和50年代には大手私鉄から移籍した車両で近代化を図る動きが見られ、同じ車両が異なる複数の鉄道会社に移籍した場合には各鉄道会社ごとの装いで個性を競っていました。 このたびマイクロエースではそんな長野の鉄道会社の中から上田交通(現:上田電鉄)と松本電気鉄道(現:アルピコ交通上高地線)の車両をセレクト。 これまでに製品化した岳南鉄道5000系や長野電鉄2600系などをベースに、ベテラン工作派の皆様でも苦戦する複雑な塗分けをリアルかつ的確に再現いたします。 ※既存製品をベースとしているため、一部形状が実車と異なる点があるほか、品質管理上の観点からやむを得ず省略を行う箇所がございます。悪しからずご了承ねがいます。
両者の前面部分を並べてご覧ください。 今回の製品化にあたり、テールライトが下部、オデコ両脇に標識灯が設置された形態の従来製品とは異なる前面の金型を新規作成しています。 左側の松本電気鉄道はアイボリーをベースに赤と青の帯をまとったオーソドックスな色使いで、オデコの3文字のアルファベットがチャームポイントです。 右側の上田交通はベースの色が薄い緑色からライトグリーンに変更され、オデコのヘッドライト周辺の濃緑色部分が拡大された後の姿をモチーフとしています。 両者とも前面下部の検査表記が細密感を盛り上げる点で一役買っています。 いずれのデザインも曲面が多用された車体の上に曲線を用いた車体帯が入っており、前面中央の鼻筋を基準として左右対称に仕上げることも含めて難易度が高く、工作派と呼ばれるモデラーの間であってもこれらの譲渡車を塗り替え改造で手際よく作成することは困難でした。
松本電気鉄道のボディを斜め上からご覧ください。前述の曲面の問題以外にも、意外と凹凸の激しい車体形状ゆえに手作業で塗り分けの作業を行うことの困難さが想像できるでしょう。 マイクロエースではマスク塗装とタンポ印刷を駆使して工場における塗装印刷仕上のメリットを最大限に活かす形で製品化。 実際に生産に関する工数が非常に多く原価押し上げの一因ではありますが、その分鑑賞に値する物をお客様のお手元にお届けできるように努めて参ります。
松本電気鉄道の側面をアップでご覧ください。車体の金型は従来の製品のものを使用しますので、締切表示器やスピーカーなどは印刷にて再現されます。
引き続いて上田交通のボディ全体をご覧ください。特徴ある塗分けは「鎌倉武士」をイメージしたものと言われています。 1986年の入線当時は車体地色が極く薄い緑色でしたが、ほどなくライトグリーンに変更されて1993年の引退まで活躍しました。 ※前面の種別札差しは印刷にて再現いたします
上田交通の側面をご覧ください。前面から回り込んだ斜めの帯が連続的に雨樋部まで繋がる優雅なデザインを再現します。 ※ドア上部の水切りは印刷にて再現いたします
上田交通のデザインにおいて、車体下部にも濃緑色と黄色の塗分けが入る点が生産上は難しい部分です。側面の客用扉部分の形状が複雑になっている個所が特に困難ですが、試作品を検証しながら着実に改善を進めています。 なお、側面腰部のビードプレス部分には本来黄色の着色が行われるべきなのですが、生産後の車体の擦れなどを考慮して品質の担保が困難であると判断し、やむを得ず仕上げを省略する運びとなりました。悪しからずご了承くださいます様、お願い申し上げます。
●商品仕様は こちらをご覧ください。 商品詳細の表示には Adobe Reader(無償)が必要です。 Adobe Readerのダウンロードは こちらから。 現在2023年夏季の発売を目指して開発進行中! おそれいりますがマイクロエースでは直接のエンドユーザー様向け小売を承っておりません。 製品の予約などはお近くの鉄道模型お取扱店舗様へお問合せくださいます様、お願いいたします。
上田電鉄商品化許諾済 アルピコ交通株式会社商品化許諾済
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